中古Apple Watchを買うときの注意点
——Series・ケースサイズ・素材の選び方
中古Apple Watchは「安くて良さそう」と見えても、SeriesによってOSサポートが切れていたり、 ペアリング解除されていなかったりと、届いてから気づく問題が起きやすい。 購入前に確認したいポイントを整理する。
ペアリング解除の確認が最優先
Apple Watchはペアリング解除がされていないと、手元に届いてもアクティベーションロックで 使えないことがある。スペック以前に、まずこの確認を済ませること。
まず確認:ペアリング解除済みかどうか
Apple Watchを中古で買うとき、最初に確認すべきはスペックではなくペアリング解除の有無だ。
Apple WatchはiPhoneとペアリングされた状態のまま売られることがある。 前の持ち主のApple IDに紐づいたままでは、アクティベーションロックがかかっており、 手元に届いても初期設定が完了できない。
正しい手順は、iPhoneのWatchアプリから「Appleとのペアリングを解除」を行うことだ。 この操作でApple IDのサインアウトとロック解除が同時に完了する。
出品ページに「ペアリング解除済み」「Apple IDサインアウト済み」の記載があるか確認する。 記載がない場合は購入前に質問する。確認できないまま購入するのは避けた方がいい。
どのSeriesを選ぶか
中古市場にはSeries 3から最新モデルまで幅広く出回っている。 ただし古いSeriesはOSのサポートが終了しており、機能やセキュリティアップデートが届かないものがある。
Series 3以前は避けた方が無難
Series 3はすでにwatchOSの最新バージョンへのアップデートが打ち切られている。アプリの対応も限られてきており、今から中古で選ぶ理由は少ない。価格が安くても、数年後の使い勝手は期待できない。
Series 4〜5:最低限の機能は揃う
転倒検知・心電図(ECG)機能を備えており、日常使いとして機能する。ただしバッテリーの劣化が進んでいる個体も多く、状態の確認が重要になる。
Series 6〜7:血中酸素測定が加わる
Series 6から血中酸素濃度(SpO2)測定に対応。Series 7は急速充電に対応し、ディスプレイが大きくなった。中古でバランスを取るなら、このあたりから探す人が多い。
Series 8以降:クラッシュ検知・温度センサー搭載
Series 8からクラッシュ検知と皮膚温センサーが追加。Series 9ではダブルタップジェスチャー操作も可能になった。新機能を使いたいなら、このあたりが最低ラインになる。
ケースサイズの選び方
Apple Watchは世代によってケースサイズが異なる。大きく分けると「小さいサイズ」と「大きいサイズ」の2種類があり、 どちらが合うかは手首の太さと好みによる。
小さいサイズ(40〜42mm相当)
手首が細めの人、ごつさが気になる人に向いている。 文字盤が小さく感じることもあるが、着け心地は軽い。
大きいサイズ(44〜46mm相当)
文字が読みやすく、コンプリケーションも多く表示できる。 手首が太めの人や、見やすさを優先する人に向いている。
サイズは世代ごとに微妙に変わっている。中古で買う場合は「何mm」かを必ず出品ページで確認しておく。 手首サイズに合うバンドが別途必要になることもあるため、付属バンドのサイズも確認しておくと良い。
ケース素材の違い
Apple Watchのケース素材は主にアルミニウム・ステンレススチール・チタニウムの3種類がある。 それぞれに違いがあり、中古相場にも影響している。
アルミニウム(最も多い)
軽くて価格が抑えられているため、中古市場でも流通量が多い。傷はつきやすいが、日常使いでは気になりにくい。カラーバリエーションが豊富。コスパ重視ならアルミニウムが選びやすい。
ステンレススチール(サファイアガラス・重め)
傷に強いサファイアクリスタルのディスプレイを採用。ケースも傷がつきにくく、高級感がある。ただし重さがアルミの約1.5倍になるため、長時間の着用で気になる人もいる。中古相場はアルミより高め。
チタニウム(Ultra/一部上位モデル)
Apple Watch UltraおよびUltra 2で採用。軽さとタフさを両立しており、アウトドア向け。中古でも比較的価格が高い。サイズも49mmと大きく、手首が細い人には向かないことがある。
GPSモデル と GPS+Cellularモデルの違い
Apple Watchにはスタンダードな「GPSモデル」と、単体でLTE通信ができる「GPS+Cellularモデル」がある。
GPSモデルで十分な人
- ・iPhoneをほぼ一緒に持ち歩く
- ・ランニング中もiPhoneを持参する
- ・通話・メッセージをWatch単体でする機会がない
- ・価格を抑えたい
Cellularが活きる人
- ・iPhoneを置いてランニング・水泳したい
- ・Watch単体で通話・音楽ストリーミングしたい
- ・緊急時にWatch単体で連絡できる安心感がほしい
Cellularモデルを使うにはキャリアのApple Watch向けプランへの加入が必要で、別途月額料金がかかる。 使わないなら中古でCellularモデルを選ぶ必要はなく、GPSモデルの方が価格が抑えられる。
バッテリーの確認方法
Apple Watchのバッテリー健康度は、iPhoneと同様に確認できる(Series 4以降、watchOS 7.4以降)。 Apple Watch本体の「設定 > バッテリー > バッテリーの状態」で最大容量のパーセンテージが表示される。
ただし、出品者がこの数値を出品ページに記載しているとは限らない。 記載がない場合は購入前に確認を依頼するか、「バッテリー状態が〇〇%以上」という条件で探す方が確実だ。
Apple Watchのバッテリーは毎日1回フル充電する使い方で、数年使うと容量が目に見えて落ちてくる。 フル充電しても一日持たないと感じ始めると、使い勝手が大きく変わる。
バッテリー交換はApple Storeや正規サービスプロバイダで可能だが、費用が別途かかる。 本体価格が安くても、バッテリー交換費用を合算すると割高になることもある。
バンドと付属品の状態も確認する
Apple Watchはバンドが取り外し可能で、社外品も含めて豊富に流通している。 ただし純正バンドかどうかは出品ページの記載だけでは判断しにくい場合もある。
シリコン(スポーツバンド)の劣化
長期使用でひび割れや変色が起きやすい。写真で確認するが、細部は見えにくいこともある。バンドだけ別途購入するつもりで価格を見積もると判断しやすい。
ミラネーゼループ・レザーバンドの状態
ステンレスのメッシュバンド(ミラネーゼループ)やレザーは、使用感が出やすい。出品写真でバンドの状態もよく確認する。
充電器(磁気充電ケーブル)の付属有無
Apple Watchの充電には専用の磁気充電ケーブルが必要。付属しない出品の場合、別途購入が必要になる。純正と社外品で価格が異なるため、付属するかどうかを事前に確認する。
購入前チェックリスト
ペアリング解除・Apple IDサインアウト済みの記載がある
Seriesが明記されており、今もOSサポートが続いている
ケースサイズ(mm)が記載されており、手首に合う
GPSモデル / GPS+Cellularモデルの区別が明記されている
バッテリーの状態(最大容量%)が記載または問い合わせ可能
ケース・ディスプレイの傷・状態が写真で確認できる
バンドの状態・純正品かどうかが分かる
磁気充電ケーブルの付属有無が明記されている
最後に
中古Apple Watchは、スペックより先にペアリング解除とSeriesの確認が重要だ。
届いてからアクティベーションロックで使えない、OSアップデートが来ないSeriesだった—— そういう問題は、購入前の確認で避けられることがほとんどだ。
ケースサイズ・素材・バッテリー・バンドの状態まで、出品ページに情報が揃っているかどうかが 中古選びの分かれ目になる。情報が少ない出品は、問い合わせるか、別の出品を探す方が安心だ。